うつくしい子ども / 石田 衣良
著者: 石田 衣良
タイトル: うつくしい子ども
久々の本の紹介です。
前にも書いたが石田さんは本当に人物描写がうまい!!
この作品はテーマが重いです。
1997年、神戸児童殺傷事件をテーマに扱っている作品です。
酒鬼薔薇 聖斗といったほうがピンとくるでしょうか?
今自分でこの事について書いているだけで、身震いがするというか
恐ろしい気持ちになってしまいます。
当時自分は16歳。ほとんど自分と変わらない子が犯人。
警察の記者会見が今でも記憶の片隅にあります。
あの時のショックといったら・・・
この作品では、犯人の兄と家族そしてその友達のつながりを描きつつ
マスコミの過剰反応の面もうまく描いています。
今でもマスコミがニュースのトップになる日がありますが
正常な情報なんてこの世には無いのかもしれませんね。
自分で精査していくことが必要なんでしょうね。